「ミケランジェロの暗号」huluで鑑賞
いわゆるナチスものだけど、そこまで描写がハードではないやつです。
2011年日本で公開。
ヴォルフガング・ムルンベルガー監督。
第2次世界大戦に突入して、友人だった二人がナチス側とユダヤ人側に立場が分かれる。ナチス側になったルディは昇進願望の強い青年。
画廊の息子だったユダヤ人の主人公ヴィクトルは、ナチス側にとっては重要人物扱いにされる事情があった。題名にもあるミケランジェの絵がキーワードになってくるわけだが、暗号とあるので謎解き系と思いきやそうではなく、戦争に翻弄され揺れ動く立場の中での人間描写に重点が置かれている。
ナチス側の友人ってやつが、いけ好かないやつなんだけど妙にリアルなんだよな。
器が小さいけど承認欲求が人一倍強くて、全て自分の都合で行動するタイプ。
あーヤダヤダ。
二人の立場が入れ替わるところや、主人公がギリギリアウト(ネタバレになるので説明は省きますが)にならない緊張場面などとっても演出がうまいので最後まで退屈しない。
戦争が終わる瞬間って、それぞれの立場がガラガラポンで初期化されるところが痛快ですよね。初期化というか立場が完全に逆転しちゃう場合もあるわけだけど。
最後は二人は元の友情に戻ると思いきや(そんなことはないか・・)とってもスッキリするラスト。全体的にナチス題材なのに重くなりすぎないところは良かった。
評価は、まぁ普通。
78点。